Bipolar Butterfly 翔ぶ。

双極性障害II型のわたしが、手探りで生きる半径500メートルの日常

双極性障害と生きてきた、生きている、生きていく 0(ゼロ)

Bipolar Butterfly (バイポーラ バタフライ)です。

 

私がアメリカで「双極性障害II型」の診断を受けてから、ちょうど13年。

それ以前は、もっと長い未診断の時間を、気分の上がり下がりと、それに伴う生きづらさを抱えて、じたばたしながら生きていました。

 

診断が下り、治療が始まってからも、なかなか一筋縄ではいかず、10年以上、何度も「寛解」と「再発」を繰り返してきましたが、ここちょうど2年くらいは、非常に安定した寛解期を過ごしています。(とはいえもちろん、薬を飲みながら、生活を管理しながらですが)

 

ちなみに現在は日本在住で、これまでほとんどの治療を受けてきたのも日本でです。

 

さて、私はアメリカで刊行されている bp Magazine という、双極性障害に特化した雑誌を定期購読しています。

 

この雑誌には、双極性障害に関する最新研究を取り上げる記事や、症状や気分や行動をどう管理するかという特集記事、同じ障害を持つ様々な人の人生の物語(市井の人も、有名人も)などが掲載されていて、私は毎号心待ちにして読んでいるのですが、特に「仲間」のストーリーから、いつも大きな力をもらいます。

 

最近はずいぶん風向きも変わってきましたが、メンタルヘルスに問題を抱えることを「スティグマ」と考える向きは、社会にも当事者にもまだ多いと感じますし、この障害に限らず、精神的な問題を公にしないことを選んでいる方も多い印象があります。

 

bp Magazine 最新号で、Netflix の 『アグリー・デリシャス』にも出演するアメリカの有名シェフ、デイビッド・チャンが特集されていましたが、彼も障害を公表するまでに葛藤があったことを語っていました。

 

私自身も、双極性障害のことを隠してはいませんが、大手をふって世界中に宣伝しているわけでもありません。

 

でも、雑誌で毎号毎号、自分と双極性障害との歴史を堂々と、いっそ大きな誇りを持ってシェアする仲間のストーリーに触れて、自分のこれまでの苦しみと相照らすことで「自分は一人ではない」と思えたり、障害と共存していく為のヒントをもらったり、勇気や感慨を受け取るなかで、私も自分の体験を分かち合いたいという気持ちが出てくるようになりました。

 

私がただのたうちまわって生きてきた日々の話も、もしかしたら、この世界のどこかで、誰かの慰めや共感のもとになったら素敵やな、と思って。

 

どこから始める?と悩んでますが、そんな訳で、私とバイポーラの話を始めていきたいと思います。

 

(つづく)